PEOPLE

帝人フロンティアの人々

営業職でありながら開発に携われることがやりがい


衣料繊維部門
衣料素材本部 テキスタイル 第一部 第二課

与田 遼河

PROFILE

衣料素材本部にて、欧米のアウトドアブランドやスポーツウェアブランド向けにテキスタイルの営業を担当。2024年に入社し、現在の部署に配属。技術・生産本部と連携し、高機能テキスタイルの企画・生産・販売まで行っている。

WHAT‘S YOUR FRONTIER?

お客様の声から生まれたニーズを起点に、新しい生地ブランドやテキスタイルを形にしていきたいと考えています。そうしてつくり上げた生地が、目の前のお客様だけでなく、他のブランドや営業担当者にも広がり、最終的には業界全体へと波及していく。自分の提案がきっかけとなって大きな広がりを生み出す、そんな未来を実現していきたいですね。

営業職でありながら開発に携われることがやりがい

私は営業職として、欧米のアウトドアブランドやスポーツウェアブランド向けに、高機能繊維素材の開発から販売までを担当しています。社内の技術・生産本部で生み出された原糸や素材を、お客様のニーズに合わせてカスタマイズし、新たな生地を開発するのも私たちの役割です。営業職でありながら、生地ブランドの開発にも携われるのが大きな魅力です。

アウトドアやスポーツの分野では、防水性や軽量性、そして過酷な環境に耐えられる機能など、常に新しいテキスタイルが求められます。
お客様からは、高スペックで世の中にまだ存在していない「帝人フロンティアにしか作れない生地」を期待されることも少なくありません。特に私が担当している北米はアウトドアも盛んですし、地球環境に配慮した素材が強く求められます。リサイクル原料やサステイナブル素材の基準も日本以上に厳しいため、挑戦のしがいがあると感じています。

こうしたニーズに応えるため、営業だけでなく技術部門と協力し、何度も相談や試行錯誤を重ねながら、お客様にとって最適なテキスタイルを形にしていきます。時に困難なこともありますが、チームで一つのテキスタイルを生み出していくこのプロセスはとても面白く、大きなやりがいを感じられる仕事です。

大学では繊維とは関連性のない学部に所属していたため、入社後はゼロから学んでいく必要がありました。イギリス留学の経験で日常英会話はできましたが、ビジネス英語では苦労しました。入社して一年半、まだ一人でできることは限られています。
そんな中で心強かったのは職場のサポート体制です。配属当初は先輩が毎日1時間ほど時間を割き、繊維やテキスタイルの基礎を教えてくださいました。担当案件に関係なく何でも相談できる環境は大きな支えです。現在も週に一度、技術・生産本部の方と勉強会を続けています。未経験からでも学びながら成長できる仕組みは、この会社の大きな魅力だと思います。

何よりも「対話」を大事に開発を進める

技術・生産本部が開発した素材の良さを理解し、お客様のニーズに合わせて最適なテキスタイルを提案する。物言わぬ生地に代わってその魅力を伝えることも営業の使命です。
生地の世界には共通言語が少なく、特に肌触りや風合いは「もっと光沢を強く」「よりふわふわに」といった感覚的な表現になりやすく、数字やスペックだけでは伝えきれません。だからこそ、私は「対話」を何より大切にしています。
同じ課のメンバーはもちろん、技術・生産本部や協力工場、お客様ともできるだけ直接会い、生地を一緒に見て触りながら話し合う。そうすることで初めて共通のイメージを持つことができます。いいものづくりにはこの対話が欠かせないと考えています。

語学も同じです。ネイティブのように話す必要はなく、分かりやすく相手に伝われば十分。発音が日本人らしくても全く問題ありません。大切なのは、自分の考えや思いを正確に伝えることだと感じています。


日本の繊維を未来へつなぐために

今、日本の繊維産業は厳しい状況にあります。それでも現場で開発に携わる中で、日本でしか作れない生地、日本にしかない技術はまだ多く残されていると感じます。私の所属する部署には、利益や売上だけでなく、日本の産地を守りたいという強い思いがあります。染工場やニット工場など、国内には今も多くのパートナーがいて、共に挑戦を続けています。
実際に、産地の方々は新しいテキスタイルや技術の開発に非常に熱心です。自信作を見せていただくたびに、「必ずこの良さをお客様に伝えたい」「しっかり世に広めなければ」という使命感を感じます。
将来的には、海外赴任も含めて、より広い視点から日本の繊維産業を見つめ直し、日本の技術や魅力について、世界へ発信していきたいですね。

CONTENTS MENU

  • 物売りじゃない、人を巻き込める営業になるには

    衣料素材本部
    テキスタイル第二部 第三課
    加藤 美優
  • 働きたいフィールドは、すべて行動の先にある

    工繊・車輛資材本部 車輛資材部
    内装資材課
    保坂 光熙
  • ゴールがないものでも、選択肢が多いほど質は高まり、面白くなる

    技術・生産本部 技術開発部
    イノベーション開発課
    中野 紀穂
  • 数字と根拠をもって会社を導く主役でありたい

    財経本部 経理部
    経理課
    加藤 壮
  • 人とかかわり、人に学ぶことが、新たな私を創っていく

    衣料製品第一本部 東京衣料第二部
    第三課
    松井 佑梨江
  • ゼロから「イチ」を生み出す基盤開発

    技術・生産本部
    本部長付 基盤チーム
    川上 将輝
  • 営業職でありながら開発に携われることがやりがい

    衣料繊維部門
    衣料素材本部 テキスタイル 第一部 第二課
    与田 遼河

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